若手会会長挨拶

2015年7月1日より日本海水学会若手会会長を努めさせていただくことになりました.若手会は創設8年目を迎え,歴代の会長である市村重俊先生(神奈川工科大学),石川匡子先生(秋田県立大学),外輪健一郎先生(徳島大学)をはじめ,若手会幹事の皆様のご努力により,これまでに高い実績を上げてこられた若手会を,さらに発展させるべく精一杯尽力して参りたいと存じます.何卒,宜しくお願い申し上げます.

若手会は,若手研究者・技術者同士の人的交流,ベテラン研究者・技術者との人的交流,多様な専門分野間の技術的交流を図ることを目的として,2007年に正式に発足しましたが,その活動は九州大学の後藤雅弘先生が世話役となって2001年福岡の年会時に開催した「若手の集い(交流会)」が始まりです.以降,若手の集いは年会時に毎年開催しています.神戸大学の岡村秀雄先生が世話役となった2004年岡山の第4回若手の集いでは,より多くの参加者を集め,交流を深める糸口をつくるために,熟練の講師をお招きし,若手研究者への提言と話題提供の「講演会」を同時開催しました.その後,若手会の前身である「若手の集い企画会」が発足し,2006年高松の第6回若手の集いでは,交流会前に,塩事業関連の「工場見学会」を初開催しました.今では,地方での年会時には見学会を企画することが恒例になっています.また,若手会発足の年である2007年東京の年会では,若手研究者の海水総合利用に向けた新構想・新技術構想の足がかりになることを目標に,ソルト・サイエンス研究財団の共催を得て,初の「若手会企画シンポジウム」“海の可能性-海水資源,未来へ向けて-”を開催し,翌年4月には海水資源で学会誌に初の「若手会特集」を組みました.2009年東京の年会からは,若手会会員のみならず海水学会会員の皆様のさらなる相互理解を目的として,新規性や学術性を問わない「技術交流ポスターセッション」を企画・運営しました(この企画は現在も継続されておりますが,2014年より学会本体の企画となりました).

また,2010年3月より,学生が能動的に行った実験の成果を学生自らが発表する機会を提供するとともに,参加学生が他大学の学生,教員,および企業技術者から成長の糧となる刺激を受け,研究の楽しさを知ってもらう場を提供することを目的に,大学4年生および大学院修士課程の学生を対象とした「学生研究発表会」を開催しています.さらに,2014年からは,新しい研究のアイディアや共同研究を生み出すため,多くの分野の研究者が学術交流する機会を設けること,および東日本大震災の風化を防止することを目的とし,「海水・生活・化学連携シンポジウム」を開催しています.昨年は,ご参加頂いた皆様のお陰様で,収入と支出の差額を岩手県の「いわて学びの希望基金」に寄付することができました.

上述のように活動の幅を広げて参りました若手会ですが,多くの方のご協力・ご支援があってこそ,ここまで活発な会まで発展することができました.今後もより多くの皆様にご参加いただけるよう,工夫を凝らした魅力ある活動を進めていきたいと存じます.皆様のお力添えを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます.

最後になりますが,本会は,新入会員の方を随時募集しております.若手会という名称ではありますが,年齢制限は特に設けておりません.是非とも皆様のご入会をお待ちしております.

2015年7月6日
日本海水学会若手会 会長 松本 真和 (日本大学)